熊野古道
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コース紹介
本宮道コース(矢ノ川〜楊枝・志古)
 歩行距離:約19km(矢ノ川〜志古バス停)
 所要時間:約7時間30分(上級者向け)

コース地図|コース案内|高低差交通アクセスJR・バス)|モデルコース

コース案内
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千枚田・通り峠入り口バス停を出発して、世界遺産登録されている本宮道・国道311号・県道・林道を歩いて紀和の山々を抜け、熊野川のほとりにある楊枝、そして橋を渡って和歌山県の志古バス停へ至るコースをご紹介します。
距離が長い上に高低差も少しあって、それなりの体力を必要とします。

 矢ノ川から天理教分教会まで
 出発点となる千枚田・通り峠入り口バス停は、農産物直売所「ふれあい市場 千枚田」の前。国道311号を歩いて橋を渡ってすぐ右手の道に入ります。県道780号(熊野川紀和線)の標識が出てきて少し進むと、右手に本宮道の案内標識があります。小さな沢沿いの平坦な道を少し歩いたところで左に折れて斜面を上がると、目の間に猪垣が現れ右へ進み、道は猪垣沿いに続いており本宮道1の道標も置かれています。ここは世界遺産登録されている本宮道になります。
 猪垣沿いに少し歩くと道が途切れ、いったんアスファルトの道へ。案内標識に従って右手へ進むと間もなく民家があり、右手の車庫裏に案内標識があります。車庫裏に平坦な道が続いているのでこれを進み、小さな沢を渡って山の中へ入ります。
 土道の緩やかな上り坂の山道を進むと、道は間もなく平坦になってさらに下り始めます。緩やかな下り道、最後は掘割のようになっている自然林を抜けると目の前に竹林が現れます。案内標識に沿って竹林を右からぐるりと回りこむと、天理教の紀熊分教会の横に出て国道311号に合流します。歩き始めからここまで40分程度。

 天理教分教会から明倫小学校跡まで
 国道に出たら右へ進み、しばらく国道の歩道を歩きます。矢倉川にかかる橋を渡り、川沿いに走る平坦な国道を20分ほど歩いて小栗須に入ったあたり、左手に林道の入り口があるのでこれに入ります。林道の入り口には標識はありません。急な上り坂を少し歩き小さな沢の手前、左手に本宮道の案内標識があり、急な斜面に付いている細い道を上っていくとスギ林の中へ。本宮道2という道標が置いてありますが、ここは世界遺産に登録されている道ではないようです。スギ林の中をゆるゆると上っていくと、再び林道に合流。次の入り口まで2.8kmという標識のとおり、しばらく林道を歩きます。
 林道は舗装されているところとされていないところが交互に出てきますが、きちんと整備されています。途中で分岐がありますが、「林道 後呂山線」へ入ります。案内標識もちゃんと付いているので迷うことはありません。立派な祠もある林道に沿ってアップダウンをゆるゆると繰り返していると、住宅が現れます。かつてはこの辺りから山道が続いていたようですが、今は道がないので林道を歩きます。下り道のヘアピンカーブをいくつか抜けると、三叉路で沢沿いを走る県道に合流。小栗須で林道に入ってからここまで、約60分です。
 案内標識に従って左へ進み、しばらくは県道を歩きます。ほとんど上り坂で、まわりもスギ林と自然林が交互に出てくる程度で見どころもありません。20分ほど県道を歩くと左手に案内標識があり、本宮道3の入り口があります。
 上り斜面についた山道を歩いて、県道を左手の眼下に見ながら進んでいくと、このコース中で最も美しい石畳道が現れます。その石畳道を上ってカーブを抜けると、首のない古いお地蔵様もあります。県道のすぐ横を通る山道をしばらく歩いて再び県道に合流すると、間もなく明倫小学校跡に到着です。
 明倫小学校は、明治9年にできて昭和45年に統廃合されました。今は校舎などがあったスペースに東屋などが建てられており、ちょっとした公園になっています。また、和歌山方面の山並みが見渡せる展望台は、「夕陽の丘」として観光名所になっています。

 明倫小学校跡から楊枝川の集落まで
 明倫小学校跡の石碑と道を挟んだ辺りに、次の本宮道4の入り口がありますが、案内標識に従ってほんの200mほど山道を歩くと、再び県道に合流。緩やかに下る県道を20分ほど歩いていくと、左手に本宮道5の案内標識があります。一度山道に入って少しのアップダウンを歩いていくと、「楊枝川方面」と「大河内方面」と書かれた標識のある分岐点があります。楊枝川方面に進むと陸軍兵士の墓標があって、すぐに再び県道に出ますが、道を挟んで向いの斜面に本宮道が続いているので、案内標識に従って進みます。
 掘割のようになっている山道を歩いていくと、すぐに民家横の舗装された道路に合流します。上り道は小学校跡辺りまでで、この辺りもずっと緩やかな下りになっています。
 お地蔵様と立派な石碑を過ぎて舗装された道に出て左へ。すぐに広い道(林道 大河内線)に合流するので、案内標識に従って右の「小船・地薬」へ進みます。少し歩くと豚舎があってそこで道が分岐しているので、案内標識に従って左(林道大河内線)へ進みます。
 林道 大河内線をゆるゆると下っていくと、ぽつりぽつりと民家が現れます。林道の舗装が切れた辺り、山の斜面を左へ降りていく本宮道6の入り口があります。石積みされた斜面や、排水路が道の脇についていたり、石畳が少し残っていたりと、立派な道だったことが伺える場所ですが、ほんの200mほどで再び民家横の舗装された道路に出ると、ここが楊枝川の集落。明倫小学校跡から90分ほどの下り道を歩いてきて到着になります。
 右の方へ下りながら進んでいくと、間もなく広い道路(県道熊野川紀和線)に合流。右へ進んで、楊枝川沿いに平坦な道を進みます。

 楊枝川の集落から楊枝の渡し跡まで
 左手に楊枝川、右手に山の斜面という景色が続く県道を南西方向へ進みますが、古い集落らしく、道端には古いお地蔵様がいくつも残っています。また、川の対岸にも何軒か家があり、そこへ行くための小さな吊り橋が随所に付けられています。
 何の変哲もない県道をしばらく歩いていくと、右手に「延元文字」と書かれた案内標識があり、上っていく道が続いています。この道をしばらく歩いていくとトロッコ用のトンネルがあり、それを抜けて進んでいくと、かつて坑内に彫られていた文字のある岩があるそうです。この他、県道から山へ入っていったところに水車谷という集落があって、銅山や旅人たちで賑わっていたとのことで、今でも集落跡の様々な史跡が残されているそうです。これらは、銅山として古くから栄えてきた紀和町の歴史を示す史跡です。時間があれば立ち寄ってみたいところですが、県道からしばらく歩かないと着かないので注意してください。
 楊枝川沿いに80分ほど歩いたところに三叉路があり、左手の橋を渡って進めば紀宝町、右へ行けば楊枝の集落です。右へ進んでいくと目の前に悠々と流れる熊野川が見えてきます。道なりに右へカーブして抜けたあたり、右手に民家の方へ続くコンクリートの細い道がありますが、これが旧道。川沿いのアスファルト道からコンクリート道へ入って、集落の中を縫うように歩いていきます。途中に神社などもありますが、ごく小さな集落です。集落の北のはずれのあたりに、かつて楊枝の渡しがあったようですが、今はそれらしい標示もなく、ただの河原があるだけです。三叉路からここまで、約20分ほど。
 時間があれば、渡し跡から川沿いの県道を5分ほど北へ行ったところに楊枝薬師堂があるので立ち寄ってみるのも良いでしょう。後白河法皇に縁のあるという、歴史のあるお寺です。
 楊枝の渡しがないため、対岸へ渡るために少し南へ下ったところにある三和大橋を渡ります。楊枝の集落を引き返して、先ほどの三叉路を右へ入って橋を渡って南東方向へ県道を歩き、右手の高台にある上川小学校を通り過ぎると、道が大きくカーブして三和大橋へ。熊野川の流れを上から眺めながら橋を渡り、和歌山県に入ります。橋を渡り終えたところで、国道168号に合流して左手へ進みます。(ココにもバス停があるので、バスの時間が間に合わなければココから乗っても良いでしょう。)
 熊野川沿いに走る国道の歩道を20分ちょっと歩けば、志古バス停のある瀞峡ウォータージェット船乗り場に到着です。

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