熊野古道
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コース紹介
川丈街道(川端街道)コース
歩行距離:約23km
所要時間:約7時間40分(上級者向けコース)

コース地図|コース案内|高低差交通アクセスJR・バス)|

コース案内
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 志古バス停を起点にして、速玉大社へと至るコースをご紹介します。志古バス停は瀞峡ウォータージェット船乗り場にあるため、駐車場もあって便利ですが、歩く距離と時間を短縮したい場合は、三和大橋たもとの楊枝口バス停から出発すると良いでしょう。

 地蔵道標まで
 志古バス停は、国道168号沿い、瀞峡ウォータージェット船乗り場にあります。車を停めておける駐車場もあるほか、新宮駅を起点にして路線バスが出ています。
 志古バス停から南東(新宮方面)へ、国道沿いに歩きます。通行量が多い道ですが、歩道がついているので安心です。30分ほど歩けば、三和大橋のたもと、楊枝口バス停に到着です。右手の上り道に入って、ぐるりと道なりに回って三和大橋へ。橋の上からは熊野川の眺めが抜群なので、時間があればじっくり見ていきたい所です。
 三和大橋を渡って道なりに左へ下りていったところで、三叉路を左へ。道なりにぐるりと回って熊野川沿いの道になります。この辺り、道の左側の崖沿いに石柱状の地蔵道標が置かれています。この道が県道小船紀宝線で、ほぼずっとこの道を歩くことになります。
※ かつての参詣道は、楊枝の渡しで熊野川を渡っていました。楊枝の渡し跡までは、三和大橋を渡ってから三叉路を直進して30分ほど、往復で1時間ほどかかります。

 宣旨帰り(せんじかえり) 入り口まで
 熊野川に沿って続く県道をひたすら歩きます。この県道、車はあまり通りませんが、車のほうも人が歩いているとはあまり思わないでしょうから、ど真ん中をフラフラしないように気を付けてください。県道沿いには、時々お地蔵様が置かれています。地蔵道標から歩き始めて間もなく、和気の集落があります。郵便局もありますが、ごく小さな集落、石積みの畦に囲まれた田んぼが広がっています。河川敷には、なぜかゴルフ場も作られています。
 和気の集落を過ぎてさらに県道を直進します。目の前には高い山がそびえ立っている道、高低差はなくほぼ平坦です。時々、お地蔵様や古い民家が道沿いに残っています。しばらく歩いていくと、道沿いに人工林が広がるところに、子ノ泊山 登山口があります。2〜3台分の駐車スペースが道沿いにあるほか、左側に小さな表示板が付けられているのですぐわかります。地蔵道標からここまで、1時間ちょっとかかります。
 登山口を過ぎて少し歩いた辺りから、左側は切り立った岩壁、右側の眼下には熊野川という道になります。「落石注意」の看板もいくつか見られますが、運を天に任せるしかありません。登り口から20分ちょっと歩くと、対岸に道の駅瀞峡街道・熊野川が見えてきます。熊野川川舟下りの起点なので、川原に川舟が停まっているのが見られるかもしれません。
 切り立った岸壁沿いの道を歩いていくと、トンネルをひとつくぐり、熊野市から紀宝町に入ります。このあたりからしばらく、左側は垂直の岸壁、右側も急斜面と恐い場所に道がついていますが、熊野川の眺めもなかなかです。岩壁に沿って歩いていくと、右側に宣旨帰りの入り口があります。登山口からここまで、約1時間。

 飛雪の滝まで
 県道から少し川の方へ降りていったところに、かつての道が残っています。宣旨帰りは、鎌倉時代のものとも言われる幅1mほどの石畳らしき道が、熊野川のすぐほとりに続いています。左側には相変わらず岩壁がそびえていますが、右側が急斜面ではないためそれほど怖くありません。かつて、川の水量が多かったときにはすぐ下に川が流れていたでしょうから、さぞ恐かったことでしょう。
 石畳らしき道はほんの200mほどで終わり、ちょっとした茂みの中に道が続きます。それも間もなく終わり、川原へ出ます。大きな岩と砂利と砂の混じった川原をしばらく歩いて、川が大きく蛇行しているところを抜けたあたりで、左手の県道へ上がっていく道があります。ここで県道に合流したところで、小鹿の集落に到着。(川原に出てからは標識がないので気をつけてください。また、川が増水しているときは川原が歩けないので、茂みに入る手前で県道に合流してください。)宣旨帰りの入り口からここまで、30分もかからない距離です。
 小鹿の集落からは、また岩壁沿いに続く県道を歩きますが、再び熊野川が大きく蛇行する辺り、県道の左側斜面に「比丘尼転び(びくにころび)」の入り口があります。標識は何もありませんが、道沿いに小さなコンクリート柱があるほか県道から木のはしごが見えているので、左側の斜面を注意して見ていればわかります。
 県道から斜面を少し上がったところに、かつての道が残っています。石積みのようなものも残っていますが、ほとんどは土道で、眼下に県道を眺める急斜面に道が続いており、かつての難所の雰囲気が味わえます。しかし、落石防止のネットの裏側を歩くことになり、ワイヤーや鉄柱をくぐりながら進むことになり、歩きやすくはありません。この道はすぐに終わり、木の階段で斜面を下って県道に合流します。
 再び県道を歩いていくと、20分ほどで飛雪の滝キャンプ場に到着。トイレや自動販売機があるので、滝を眺めながら休憩するのに最適です。また、紀宝町のコミュニティバスが、熊野大橋たもとからここまで来ているので、全行程を歩く体力がなければ、バスを利用するのも良いでしょう。

 乙基の渡し跡まで
 飛雪の滝からは、大きくカーブしている県道ではなく川沿いに続く草道に入ります。(県道をそのまま歩いていっても構いません。)草道をしばらく歩いていくと、墓地があります。墓地にある無縁塚や、墓地を過ぎたところにある石仏を見ると、江戸時代の年号が彫られたものも多く、浅里の集落(飛雪の滝のすぐ横にある集落)の歴史がうかがえます。
 墓地を過ぎて舗装された道路に入ってそのまま直進すれば、再び県道に合流します。緩やかな上り坂を歩いてカーブをいくつか抜けると、県道の右側に熊野川の眺め抜群の展望台があります。熊野大権現と天照大御神が囲碁を楽しんだと言われる昼嶋が正面に見える、素晴らしい景色が楽しめます。
 展望台を過ぎて少し歩くと、左側に子安地蔵がありますが、それを過ぎるとしばらくはこれといった見どころのない県道が続きます。時々、お地蔵様、祠、庄司家の聖石といった史跡はありますが、まっすぐな県道がずっと続いています。疲れも出てくる頃で、この辺りがコース中でいちばん辛いところでしょう。
 県道をひたすら歩いていって、北桧杖の集落を過ぎて大きくカーブしたところに、乙基(おとも)の渡し跡があります。川原に出てみると、対岸には畳石があります。かつての川丈街道は、ここで対岸へ渡って速玉大社へと至っていました。昭和30年代までは動いていたようですが、県道が開通したことでその役割を終え、今では渡しがありません。引き続き県道を進み、熊野大橋を目指します。

 新宮駅まで
 県道をしばらく歩いていくと、右手には御船島が見えてきます。御船島は速玉大社の例大祭が行われる場所で、島自体が世界遺産になっています。また、この辺りから後ろを振り向くと乙基の渡し跡の景色が見事です。
 御船島を過ぎてしばらく歩いていくと、相野谷川と熊野川の合流地点にある水門のところへ。ここで左に少し入ったところで牛鼻神社があります。水門のすぐ前には亀島があって、かつてはこの辺りに牛鼻の渡しがあったそうです。
 そのまま県道を歩いていくと、間もなく国道42号に合流して、そのまま熊野大橋で熊野川を渡ります。橋は2本ありますが、どちらも歩道が付いているので安心して歩けます。この橋の上からも、熊野川の眺めが良いです。
 橋を渡ってすぐの交差点を右へ入って少し歩くと、速玉大社です。お参りしてから来た道を戻って、国道42号の交差点を直進。少し歩いたところで商店街が右手に出てくるので、斜め右へ入ってそのまま歩いていくと、新宮駅に到着です。

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