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 楊枝薬師をめざして その3 2014年8月
 楊枝の集落から再び県道へ戻って歩きながら、カーブに差し掛かったところでふと気付きました。そういえば、平成23年の大水害で泥かきのボランティアに来たのは、まさにこの辺りの民家でした。
 2階の天井まで熊野川の水に浸かり、押し入れも何もすべて泥だらけでした。あの時の家が、きれいに補修されて使われている様子なのを見て嬉しくなりました。
 今年は広島市で大災害がありましたが、平成23年の大水害では、まさか熊野川の水位がこんなに上がって氾濫するとは地元の人も思っていなかったと聞きます。
見覚えのある風景
 三和大橋を目指して、熊野川に沿って県道740号を歩きます。時刻は15時頃。雲も出ていますが、日差しはまだまだ強く、汗を流しながら歩きます。
三和大橋を目指して
 県道沿いの茂みにあった黒い実、イヌビワです。この日の道沿いでちらほらと見られた実ですが、よく熟してまん丸なのでちょっと食べてみました。イチジク属だけあって、果物のイチジクによく似た風味です。美味しそうな真っ黒のものを2つほど食べましたが、熟した見た目ほどは美味しくありませんでした。代わりに、持ってきた飴玉を口に放り込んで歩きました。
イヌビワ
 県道沿いの高台を見ると、学校らしき建物が見えました。石段を上がって行ってみると、草や木が生い茂って、廃校になった様子。後で調べてみると、現在は休校中となっている熊野市立上川小学校でした。人口減少に伴い、学校もどんどん減っていく。本宮道沿いはやはり、人口減少の最前線みたいです。
上川小学校
 ようやく三和大橋に到着。橋の上からの眺めが楽しみのひとつでしたが、この日はモスグリーンの濁り水、空にもモクモクと雲が出てきたので、素晴らしい景色とはいきませんでした。
 あとは橋を渡って、国道沿いにあるバス停から熊野交通バスに乗って新宮駅へ行くだけです。最終のバスまで1時間以上の時間があったので、熊野川温泉近くの神丸バス停までぼちぼち歩いて、ベンチでのんびり時間を潰してバスに乗りました。

 9年ぶりに歩いた本宮道は、空き家が目立って寂しい部分もありましたが、長い距離を歩いて山を越えて楊枝薬師、熊野川に着いた時のホッとした気持ちは、伊勢路の中でもピカイチですね。
三和大橋から熊野川を眺める

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