サツキの咲く川の風景もひと段落して、登り口へ向かって歩いていくと、ヒノキの良い香りが漂ってきました。道沿いの山で切り出し作業をしているところで、積み上げられた木材や切り株に近づくと、強烈なヒノキの香り。ちょっといい気分になって、先へ進みます。 |
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歩き始めて1時間、ようやく登り口に到着。登り口から平坦な山道を少し歩くと、あとは峠まで一気に急坂を上ります。
ツヅラト峠を歩くのは数年ぶり。梅ヶ谷から歩くと、「峠らしい峠がないまま峠の頂上に着く」という記憶がありましたが、しっかりした上り坂の峠道でした。数年前は若かったので、上り坂を上り坂と思わなかったのでしょうか? |
急坂の周りには、鮮やかな黄緑色をしたシダの新しい葉、雨で元気になった苔と、緑色が広がっています。急坂を一気に歩いて息も上がって汗も流れてきますが、鮮やかな色を見ていると、何だか元気が出てきます。 |
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上り坂が続くので足元ばかり見ながら歩いていたら、ほんの3株ほど咲いていたタツナミソウを発見。自宅の庭にも植えてあって毎年咲くのですが、山の中で見る野生のものは、庭で咲くものよりずっとかわいらしく見えます。 |
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登り口から一気に歩いて、15分ほどでツヅラト峠に到着。晴れ間もありましたが雲がまだまだ多く、海がキラキラ光る景色は見られませんでした。
少し上がったところにある見晴台に行ってみると、いつの間にか小さな木々がたくさん生えてきていました。10年ほど前は木が生えていなかったのですが、あと何年かすれば木々が成長して、この景色は見られなくなるかもしれませんね。 |
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景色を楽しんでから、一気に峠道を下ります。濡れた落ち葉が積もった下り坂は滑りやすいので、慎重に歩きます。 |
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