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視覚障害者の方は、美しいヒノキ林も立派な石畳もきれいな花も見ることができません。どうやって熊野古道を体験してもらうか?一緒に歩きながらあれこれ考えてみました。
一番は、やはり手で触れたり耳で聞いてもらうこと。道端にシダが生えていたらシダを触ってもらい、ヒノキがあればヒノキの幹を触ってもらう。石畳は踏んでいるので感触があるでしょうが、手で触ってもらってコケを確かめてもらう。沢があれば「沢の音、わかりますか?」と聞いてみて、その場へ行って冷たい水に触れてもらう。
そうすることで、少しでも熊野古道を感じていってもらおうと思いました。 |
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しばらく歩いて、林道との合流点で休憩。ここまで来るとみなさんけっこう疲れてきた様子。(元気な人は元気ですが。)
盲導犬も慣れない石畳の登り道なので疲れたらしく、休憩でぐったりと横になることが多くなってきました。(ちゃんとしつけられていることもあるのでしょうが、息がかなり荒くなっていたので、きっと疲れていたのでしょう。) |
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私が介助しながら触れてもらった物は、シダ、ヒノキ、ヒノキの大木、石畳、道端の岩、夜泣き地蔵、世界遺産登録のための測量標識。
また、語り部さんが植物に詳しい方だったので、いろんな植物について触れてもらいながら解説していました。これはみなさん、けっこう楽しめたようです。 |
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なんだかんだと言いながら、無事に峠の頂上に到着。ベンチに座ってひと休み。
やはり石畳はかなり歩きにくい道だったようで、土道になると「ああ、こんな道ならいくらでも歩けるのに」とのこと。土道ばかりの始神峠に比べれば、馬越峠はこれぞ熊野古道という道。まあこれも、熊野古道を体で感じてもらったということでしょう。。。
「登りはなんとかクリアしたけど、問題は下りだねえ・・」とみなさん不安げな表情でおしゃべりしてました。 |
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下りの石畳道を下る様子。盲導犬が前に行くと、どうしても体が前かがみになって歩きにくそうです。バランスも取りにくいでしょうし、けっこう怖いでしょうね。 |
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けっこう時間がかかりましたが、下りの怖〜い石畳道もけが人なしでクリア。馬越公園でお待ちかねのお昼ご飯です。この季節ならではの極早生みかんも出てきて、みなさん満足の様子でした。
この後は舗装された道を尾鷲神社までテクテクと歩くだけ。ここから先はほとんど介助なしでみなさん元気に歩いていき、最後に尾鷲神社で解散。
始神峠、馬越峠と二日間で2コースを制覇した充実感か、みなさんとてもいい顔をされていました。
本当にお疲れさまでした。 |
熊野古道は、バリアフリーとは縁遠いところです。過去の文化遺産なのでそれ自体をバリアフリーにすることは難しいでしょう。
それでも、今回のように支援する人がいて本人が頑張れば、それなりに楽しむことができるのでは?と感じました。 |
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