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大昌寺の格子絵天井 <
だいしょうじのこうしえてんじょう > |
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紀北町(旧紀伊長島町、旧海山町) > |
紀伊長島赤羽地区大原の、大昌寺境内にある不動堂の天井には、江戸時代後期に奉納されたと伝えられる百歌仙を描いた極彩色の絵馬がはめ込まれている。描いた絵師の名前も、奉納された正確な年代も記録としては残されていないが、奉納者の名前や同寺の伝承から、弘化年間(1840年代)と推定される。絵馬一枚一枚には、百人一首と古今名歌が変体仮名で、その作者の絵が彩色で描かれている。11列×13列、143枚が格子にはめ込まれ、壮観な絵天井となっている。
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この絵天井、地元の人に勧められて畳に寝そべって仰ぎ見た。立ったまま眺めても素晴らしいと思ったが、さすが地元の人の言葉は説得力がある。雅な世界にタイムスリップしたような気持ちになれる。不動様にちょっとお断りして、ぜひ試していただきたい。
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奉納者の名前も記され、大原・下河内・前山・中桐といった地元の赤羽地区のほか西長島や三浦、さらには現海山町など町外の人の名前も見受けられる。紀貫之、在原業平、柿本人麿、小野小町といった名だたる歌聖たちの歌と画像が、山間の寺の御堂に極彩色で残されているのは珍しく、貴重な文化財である。
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参拝は随時。解説希望などのお問い合せは、紀伊長島町教育委員会まで。電話05974−7−1111
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参考文献 |
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町指定文化財碑 |
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その他関連情報 |
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紀伊長島町大原在住 下總 晃 氏 |
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