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浜街道(御浜町)

花の窟(はなのいわや)近くで本宮道と分かれた浜街道は、新宮の速玉大社をめざして七里御浜沿いを行く。ここまでいくつもの峠越えをして来た旅人や巡礼は、美しい七里御浜の景色を見ながらしばし休憩をとった事だろう。
浜街道は現在、国道42号線と重なっているため、古道は現存しない。浜街道に峠はなく、平坦な道ばかりで、峠に代わる難所が川であった。熊野市と御浜町の境を流れる志原川。この河口が、豪雨の季節には巡礼たちを泣かせる場所となった。

七里御浜沿いの河口は、この志原川のみならず、市木川、尾呂志川、いずれも難所であり、命を落とす旅人も多かった。
志原川河口には、渡船所が設けられていたが、渡し賃がなく徒歩で渡って命を落とす巡礼も多く、そうした巡礼の供養碑が建っている(国道から見え、信号待ちの時などよく目にする)。
 
悲しいドラマの巡礼の供養碑

 
市木の人々の守り神 浜辺の水神塔
 
この先の市木川では河口に積もった浜砂利のため海水が逆流し、集落を水浸しにしたため住民総出で河口を開く作業をしたという。こうした自然災害から集落を守ってくれるよう、浜辺には水神塔が建っている。市木の人からは”りゅうじんさん”と呼ばれ親しまれている。

阿田和駅の先に、行き倒れた巡礼が埋葬されている六部の墓(ろくぶのはか)がある。江戸時代の末期に熊野三山参拝に来た親娘が亡くなりここに葬られたという。今は松が生い茂り、昼間でも暗い淋しいところだが、生前、巡礼はとうがらしが大好物だったといわれ、訪れたこの日も誰が参るのかとうがらしが供えてあった。
 
六部の墓


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